Winnyの技術を読んでる

今更だが「Winnyの技術」を読んでる。
P2PソフトWinnyの開発者である金子勇氏による技術解説書である。

ざっと読んだ感想は、検挙されて当然では?と思ってしまった。
問題あるファイル(版権モノ、リベンジポルノ、ウイルスなど)を流すと困る。
しかもP2Pであり、妙な匿名性があるため、収集がつかない。
アップロードした者を検挙するならば、ほぼ全ユーザーが対象となる。
見せしめで誰かを検挙しないと、際限なさすぎる。

金子氏もWinnyの社会実験をしたくて、問題を見て見ぬ振りして開発と公開をしていた気がする。
自作ポエムをダウンロードするためだけのソフトで、ユーザーが増えるなんて本気で信じてるわけ無いだろ。。。
ユーザーが増えることによる実験が充実して、楽しんでる感じがした。

包丁で殺人が起きた場合、包丁を作った人間は悪か?と言われるが、例えが違う気がする。
匿名破壊兵器を開発・大量配布しても、無罪な社会は困るだろ。
粗大ごみ処理用だと主張しても、無理がある。

でも昔は、著作権意識がゆるゆる時代だったから、金子氏のみが悪だったとも思わない。
10年ほど前(2010年頃)でも、ニコニコもYOUTUBEも版権コンテンツを垂れ流している時代だった。
今でこそ対応されているけどな。

しかし、金子氏ほどの優秀な人間を裁判漬けにしたりせずに、
司法取引とかでWinWinの関係にはできたら良かったのにと思う。

今やP2Pや匿名性は影を潜めて、
中央集権(AppleStore,GooglePlayなど)によるスマホアプリが全盛であり、
合法的サイト(Steam,PsStore,など)にダウンロード購入したり、
サブスク(アマプラ、Netflixなど)の環境が整った時代である。